2024年4月19日に太陽が牡牛座入り

まついなつきさん著「新版しあわせ占星術」レビュー

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しあわせ占星術

 

「しあわせ占星術 ~自分でホロスコープが読める本(新版)」

まつい なつき 著・松村 潔 監修/KADOKAWA

2019年12月19日発行

※2000年発行の「しあわせ占星術」の改訂版(2015年発行)の更なる改訂版。

定価:1300円+税

大きさ:約13cm×約19cm

ページ数:約340ページほど (そのうち約90ページは「惑星運行表」)

 

<この本で学べる点>

  • ざくっとホロスコープを読む方法

(12サインの3区分4エレメント分け、惑星の年齢域という見方など)

  • 10惑星12サインアスペクト12ハウスについて

(アスペクトはコンジャンクション、オポジション、トライン、スクエア、その他)

 

ずっと気になってはいたのですが、まだ読んだことのなかった本、

まついなつきさんの「しあわせ占星術」に新たに改訂版(新版)が出たということで、

新年最初の占星術本をうきうき気分でお買い上げしました!

 

ところが、驚きました。

この本を購入し読み始めて3日後くらいに、まついさんの訃報が目に飛び込んできて。

 

この本が初めてのまついさんとの出会いでしたが、私には衝撃すぎるほどガツンと心に響く占星術基本書で、

こんなに素敵な本を残してくれたまついさんへの感謝の気持ちがあふれ、

数日で一気に読み終えてしまいました。

とってもとっても面白くて、止まらなかったです。

 

基本を大変わかりやすく学べる初級の占星術本です。

教科書のように、12サインや天体などの説明が並ぶのではなく、

流れるようにストーリー性を感じられる描写にうっとり。

 

「あとがき」に、占星術は覚えなければならないパーツは多いけれど、

「その連続性のある美しさ合理性に、感嘆し続けて、現在に至ります」とあって。

 

天体がどのように私たち一人一人の一生とリンクしていくかという年齢域という見方もそうですし、

12サインや12ハウスも、単なる各特徴の説明にとどまるのではなく、

いかに関連しあい、影響を与え合い、一つの連続する円として形を成しているか、

そういう視点からの説明が秀逸です!

 

惑星それぞれに対応する年齢域があり、それをざくっと見ていくだけでも、

どういった幼少期や過去を送ってきたか、今後はどういう惑星の年代を生き、

その特性を生かす段階がやってくるのかなど、自分の人生の連続性やおおまかな目的、

これからの課題などが見えてくるようで、目からうろこでした!

 

また、それらを要所要所で補う、まついさん直筆のまんがも素晴らしい!

私は特に、12サインの3区分4要素のイメージをマンガで表現したものや、

12サインを輪っかの絵にしたり、ホールケーキに見立てたり、

12ハウスをピザの切り分けで表現したりしているところで、うなり声が!

 

本書を手に取られた方、マンガも一つたりとも飛ばしてはなりませんよ~。

大事なポイントがぎゅぅ詰まりですから!

 

また、本書の副題にもあるとおり、

この本は「自分でホロスコープを読める」ようになるという点に主眼が置かれています。

自分のホロスコープは自分で読む自分のことは自分で決断していく

そんな自分で自分を幸せに導いていくための占星術を、要点をぎゅっとしぼって教えてくれています。

(水星太陽の組合せで、人生の目的達成のスタイルを見ていく方法なども面白かった!)

 

全体を通して、この惑星はこんな場面でこんな風に使いこなしていくといいよ、とか、

アスペクトもこんな風に生かしていけるんだよとか(たとえハードなものでも等)、

真剣に自分自身のホロスコープと向き合って、より幸せに生きようとする人の

気持ちに寄り添うような、そんな優しさにあふれる本だなぁと感じました。

 

まついさん、まさに「連続性と合理性」という占星術の美しさを教えていってくださって、

本当にありがとうございます!

 

自分のホロスコープは確かに一つも欠けることなく、12サインと12ハウスがぐるりとめぐる綺麗な円形です。

今まで考えたこともなかった視点ですが、どれも大切な私の一部分。

そんな自分の中にある要素を味わいつくすほどに、自分のホロスコープと足並みを揃えていきたい、

そう思います。

 

まついさん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

この残してくださった新版「しあわせ占星術」を心を込めてご紹介させていただきました。

ありがとうございました!

 

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